この週末の天気予報は土日曜日とも雨マークが出ていた。
「春の嵐」になるという。先週も山に行けていないので、
この週末も行かないと体が鈍りそう。
来週はダイトレ・チャレンジもあるし、体を動かさないと。
ならばとなんとか有給休暇をゲットし、久しぶりの大峰・弥山へ登りにいこう。
この時期は国道309号が冬季通行止めなので、車は大川口まで。
ここからダイレクトに鉄山へ登り、弥山そして八経ヶ岳へと登り、奥駈道へと
周回コースを辿ることにした。
今日のコースはこちら
AM5:35 大川口出発
この先の国道は4月15日まで通行止め。
その通行止めゲートの右手前にあるこの場所が鉄山の登山口。
登り始めてすぐ、背後の行者還岳の空がオレンジに染まる。
鉄山までは尾根沿いのルートで、踏み跡は少ないけれど赤テープは多くあるので迷うことはない。
ただ山頂近くは大きく張り出した樹の根っこをアスレチックのように渡り歩いたり、
急勾配を駆け上がるので、「山と高原地図」では破線である所以だろう。
この時期は木々の葉もほとんどないので、見通しがいい。
赤テープも見つけやすく安心してあるけそうだ。
左前方に弥山が見えてきた。
北側斜面にはまだ多くの残雪があるようだ。
ピークらしきのが見えてきたがこれは偽ピーク
聖宝谷も大きく見えてきた。
冬の大峰を目指す人たちはこの谷を詰めて、弥山を目指すそうだ。
右手には川迫川が流れている。そして遠くには金剛山~葛城山の連なり。
さあ、ここからはピークへの激登り。
大きく張り出した木々の根っこを飛び歩くようにしてよじ登る。
偽ピークを越え、少し激下り、さらに鎖場を越えていくと
AM7:25 鉄山1563m 到着です。
山頂からは稲村ヶ岳と大日山もよく見える。
ここから先は「山と高原地図」にはルート図がない。
50mほど激下り、小さなピークを超えて行く。
振り返ると先ほどのピークがいかに尖がっていたのかがわかる。
弥山がだいぶ近くになってきた。
しかしまだ標高差は300mもある。
鉄山の後ろには大普賢岳の山並み。
ここは新緑のころには素晴らしい景観となるであろう。
しばらくはゆるい勾配の斜面を登る。
次第に尾根の幅が広くなったので、進路を定めることに注意を払う必要がある。
コンパス、高度計およびスマホGPSで現在地を確認しながら進んでいく。
赤テープはかなり少なくなった。
というかこの辺りから倒木が多くなり何度も大きく迂回しながら進むので
その度にテープを見失うのである。
修覆山を過ぎたはずだが、今回も看板は見つけられなかった。
このあたりから南側に八経ヶ岳、そして明星ヶ岳が見渡せた。
この辺りからトウヒの倒木群がMAXとなる。
大きな倒木に行く手を遮られ、くぐったり乗り越えたり・・・・
でもこんなのも楽しみのひとつ。
天を突き刺すようにして立ち枯れしたトウヒ
ここからも大普賢岳・子普賢岳・日本岳の連なりが楽しめる。
行けども行けども立ちふさがる倒木
さらにジャングルのような地帯を抜けて山頂まであと少しと言うところで、
鹿の食害防護ネットが今度は行く手を遮る。
扉には南京錠が掛かっている。
しかし幸か不幸か、積雪によりネットが破損している箇所があり、そこから入ることが出来た。
AM9:50 弥山山頂1895m到着
弥山から見た八経ヶ岳
鳥居の下にもまだ多くの雪。手が届きます。
雪の多い冬には腰が掛けられるほどの高さまで積もるそうだ。
今年はくぐれるほどしか積雪がなかったというが、それでも2m近い積雪だろう。
AM10:15 八経ヶ岳1914m到着です。
八経ヶ岳から見た弥山と右後方に大普賢岳
南には明星ヶ岳とそれに続く奥駈道の向こうに仏生岳・孔雀岳・釈迦ヶ岳
だれもいない八経ヶ岳山頂を独り占めしながらのんびりとランチタイム
これを極上と言わないでなんというのであろうか。
そんな気分にさせてくれるひと時であった。
AM10:50 下山開始
弥山からは奥駈道を辿りトンネル西口まで行くルート
山頂近くの階段はまだ雪に埋まってます。
下りの途中、また右膝が痛み出した。
2週間前に痛めた膝がまだ癒えていないのだろうか。
トレッキングポールを使い慎重に下っていく。
と、そんな頃、下から登山者の姿。
本日最初で最後の出会いでありました。
この辺りから見る大普賢岳の山並み 最高に素敵!!
膝の痛みを忘れさせてくれます。
AM12:50 奥駈道出合1500m到着
膝の調子が良ければここからさらに行者還岳まで行こうかなんて考えていたけれど、
無理は禁物、膝の痛みがひどくならないうちにここから降りよう。
その前に稜線の風景を楽しみながらのコーヒータイム
トンネル西口への下り、こんな光景にも出会えます。
AM2:14 トンネル西口1100m到着
普段なら車で溢れるこの場所。一台の車もありません。
冬季はトンネル入り口にシャッターが降りているのですが、
工事車両が往来するためか、シャッターが開いてます。
一部工事区間を通りすぎ、聖宝谷を見える頃になると、今日歩いたコースが一望出来るように。
鉄山もこんなにも尖がってます。
AM3:15 国道を1時間歩いて大川口に無事帰ってきました。
2年振りに登った鉄山。
前回は6月末だったので、ハエやブユに悩まされたけど、
今回はまったくなし。雪溶け直後ということもあり下草がなく、見通しが良かったために
前回よりは歩きやすかったかな。
次は紅葉シーズン、そして積雪期にチャレンジしてみたいもんです。
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