始まってます 後立山連峰の紅葉が・・・

Tekapo

2013年10月01日 22:35

色とりどりの五竜岳 先取りです。













続きの前にこちらをクリックお願いしま~す



2か月近くも山に登れないでいた。

週末ごとの雨、台風、休日出勤・・・

夏は終わり、秋が訪れているというのに。

すでに行きたい山は決まっている。

後立山連峰の五竜岳から唐松岳だ。

出張先である富山から、晴れた日なら東の空の下に見える剱岳。

その剱岳を反対側から見ながら縦走出来るのが後立山連峰だ。





実は、秋の北アルプスを歩くのはなんと20数年振り。

それだけに最高のコンディションで紅葉を見たいと密かに計画を練っていた。




そしてチャンスはやってきた。

しかも連休だ。

気になる天候は、二日間とも晴れ!!






9月28日、AM7:30の五竜遠見スキー場の始発ゴンドラに乗り込む。

さらにリフトを1本乗継ぎ、標高は1650mまでやってきた。

ここから稜線まではあと1000mのハイクアップ。

久しぶりの60Lのトリコニを背負う我が身にはゴンドラはありがたい~。

地蔵の頭を過ぎ、早くも辺りは木々の紅葉が始まっていた。









ナナカマドの実は真っ赤だ。









黄色いのはダケカンバだろうか。












五竜岳をバックに写真に納める。












鹿島槍ヶ岳の北壁は多くの残雪があり、紅葉との対比が美しい。












小さな池塘に紅葉が映る。












西遠見ノ池は山雑誌でもよく載っている撮影スポット。













黄葉したダケカンバ越しに仰ぎ見る五竜岳





















こちらはカエデだろうか。五竜岳を望遠で引き寄せてみる。












五竜山荘が見えてきた。














五竜山荘から山頂への稜線が美しい









稜線の東と西とでまるで風景が違うのがよくわかる。









AM12:15 五竜山荘 到着

テントを設営後、ビールを飲んだらひと眠り。

3時間近くも寝ていたようだ。

そろそろ陽が西へ傾いてきたようで、ガスがだいぶ上がってきたようだ。

五竜岳山頂へ急ぐ。

振り返ると、東側の谷からガスが湧き上ってきた。












なんとかガスに覆われるまでに山頂にたどり着く。

剱岳、立山もガスに飲み込まれる直前。












雲に浮かぶ剱岳















でもそのガスのお蔭で、こんなサプライズも








ブロッケン現象









テント場へ戻るとすっかりとガスガスに。

五竜山荘のテント場からは剱岳は見えない。

この辺りは事前調査不足だっだようだ。

それでもトワイライトの時間を楽しむ。













夕食後、東の空へカメラを向ける。

依然、雲が多くいい星景写真は望めないか・・・














9月29日

南の空にはオリオン座が輝いている。










今日もいい天気になりそうだ。

二十三夜の月が程よい明るさで五竜岳を照らし出してくれたおかげで、

こんなショットが撮れた。

15分程、星を流してみる。










ちょうどご来光を拝みに登る登山者のヘッドライトが光跡となって映る。

だた、画角のすぐ左に二十三夜の月があるため、

肝心なオリオン座の真ん中にゴーストが入ってしまった。










さあ、カメラを担いで山頂へ急ごう。

日の出まではあと1時間。

東の空が赤く、そしてオレンジに変わっていく。

富士山が大きく見える。









下界には雲海。









AM5:38 ご来光













鹿島槍ヶ岳の北壁がモルゲンロートに染まっている。









遠くはもう一つの槍ヶ岳も赤く染まっているのが微かにわかる。













剱岳、立山も染まる。













左から立山、剱岳、そして五竜岳のシルエット














この瞬間に出会えた幸せ。万歳~!!














すっかり陽が高くなったが、雲海は陽を浴びて生き物のように動いていく。

























テント場へ戻り、出発の準備を行う。

AM7:20 五竜山荘出発

振り返る五竜岳。稜線沿いのルートがはっきりと望める。












しばらくすると、西側には剱岳が姿を見せてきた。













縦走ルートはこんな感じでとても気分がいい。













昨日見た荒々しい五竜岳の東面と違い、北面の五竜は力強さを感じさせる。














このルートの唯一の難所、牛首。

なかなかの緊張感を強いられる岩場だ。













唐松岳頂上山荘が見えてきた。










AM9:25 唐松山荘着

ここのテント場からは正面に剱岳が望めるのである。















今度はここに泊まるのもいいなぁ~

こんな姿が見えるんだもんね。










AM9:50 唐松岳山頂









不帰キレットが眼下に望める。

山荘で剱岳の景色を十二分に堪能し、

AM10:30 山荘を後にする。

しばらく下ると、左手後方にキレットの全貌が姿を現してきた。














上の樺辺りの紅葉が素晴らしい。























なんども振り返りながら、シャッターを押す。

前方に八方池が見えてきた。













AM11:35 八方池

少し風がでているようで、水面への映りこみが期待外れ。











この後は快足のごとく飛ばし、

AM12:10 八方池山荘到着。

リフト、ゴンドラを乗継ぎ、白馬駅までは歩いていく。

JR大糸線の下り列車の時間までなんと2時間以上あり、

しかたなくタクシーにて五竜遠見の駐車場へ向かうのであった。


秋の北アルプス、最高の天気と色付き始めた紅葉に大満足の二日間であった。






PS。 この日の五竜岳山頂で、滑落事故に遭遇。
目の前を100m近く滑落していく男性はヘリにて救出され、
奇跡的にも頭前部の怪我で済んだようで安堵しましたが、
身近にある遭難事故に、より一層、安全な登山と装備を心掛けたいと
心に深く想うのでありました。


あなたにおススメの記事
関連記事