雨上がりに美しい「雨飾山」へ
雨飾山は、ブナの新緑と残雪のコントラスト美しい山だった。
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妙高・戸隠・雨飾エリア
関西からは北アルプスのさらに向こうということもあり、今までは全く視野になかった。
でも今は富山に長期出張中。
富山市内からはこのエリアは2時間ほどで行けるのである。
全く盲点だった。これは行くしかない。
5月31日、雨降る北陸道を糸魚川ICで降りて、R148を小谷村へと走らせる。
見上げる空には微かに青空も。予報では昼間から晴れてくるという。
雨飾荘から林道を歩く。
昨年11月の地震により、路肩が大きく崩壊しており、
通行止めとなっている。
キャンプ場からはしばらく湿原を行くが、まだまだ残雪が多い。
それでも地面が覗く箇所には水芭蕉が咲き乱れ、季節の移ろいを感じさせてくれる。
湿原から尾根に取り付きしばらくは雪がなくなったが、
20分ほど登ると再びの残雪が見えてきた。
アイゼンを装着しようとザックを下すが・・・「ない!」
忘れてしまった。
雨が少し強くなってきたか。合羽を着こむ。
辺りはガスで真っ白になってきて、雪面に撒かれたベンガラも見つけにくい状態になってきた。
GPSも駆使し、ルートを外さないように注意する。
荒菅沢への下り、急斜面をトラバースしながら少しづつ下っていく。
アイゼンがないので、慎重に下るしかない。
荒菅沢からは再び尾根への登り。ようやく残雪も少なくなるが、
今度は荒れた急登となる。
梯子も出てきた。
雨に滑り易いので、足運びに留意する。
何とか笹平へと登り上げた。
辺りはシラネアオイやハクサンイチゲが咲き誇り、高山を思わせる稜線だ。
ここは北アルプスかと錯覚してしまう気分にさせてくれる。
雨上がりならではのショット
AM9:30 雨飾山到着。
昼食を摂りながらガス晴れを待つがその気配はなく、下山開始。
荒菅沢へと下っていると、突然目の前のガスが晴れていくではないか。
そして見る見るうちに青空が広がり、テンションもアップ。
荒菅谷からの稜線付近は「布団菱」と呼ばれる絶景だ。
まもなく山頂付近も晴れてくることだろう。
遥か南には戸隠山と高妻山が見えるではないか。
ここも近いうちには登りにいくぞ~
ブナの新緑の森と残雪。
この光景は関西の山では見たことがない。
関西にも大峰や金剛山などでブナの樹は見られるが、
春の雪融けはブナの新緑よりも早く、
このような光景は見れないのである。
雨上がりのブナの新緑と残雪のコントラスト。
ブナの森、そこには豊かな自然がある証拠である。
四季の移ろいを色濃く感じさせるブナの森は本当に素晴らしい。
さすがは百名山の雨飾山。
その名に相応しい雨上がりの新緑が美しく、心も体も魅了されたのであった。
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