開山祭の薬師岳で圏谷越しに見る北アルプスの展望
美しき圏谷を抱える薬師岳は北アルプスを一望出来る絶景を愉しませてくれた。
続きの前にクリックお願いいたしま~す。
ただ今富山県に長期出張中。
毎朝、起きて一番にすることは仮の住まいであるレオパレスの窓を開けることだ。
天気が良ければ窓の正面に見えるのは薬師岳の雄大な姿である。
そしてその左側に立山連峰、剱岳の連なりが見える。
かねてから薬師岳の登頂を計画していた。
しかし薬師岳の登山口である折立までは有峰林道を行く必要があるのだが、
今年の冬の豪雪により、例年よりも10日も遅れた6月10日にようやく開通となった。
そして林道開通から最初の週末を迎えた。
あいにく土曜日は仕事なので、翌日曜日の日帰りで登るとしよう。
有峰林道はPM8:00~AM6:00の夜間通行止めとなるので、
土曜日の仕事を終わらせた足でそのまま有峰林道・亀谷ゲートを通過し、
折立の駐車場でテン泊気分を出しながら、乾杯・夕食・就寝となった。
6月14日AM3:30 ヘッドライトを灯しながらスタートした。
折立から薬師岳山頂までの標高差は約1600m、
往復の標準コースタイムは14:40である。
折立からのルートは3年前の黒部五郎岳~三俣蓮華岳への縦走で
歩いたことあるので、暗闇でもヘッドライトとGPSがあれば
なんとか歩いていけるだろう。
樹林帯の急勾配を登り、標高1900mを越えるころには緩やかとなる。
このころには辺りもすっかりと明るくなり、足元にはチングルマが咲いていた。
北ノ俣岳が笹原越しに臨める。
AM6:10 太郎平着。
今度、ここへ来たときは薬師沢から雲の平へと行きたいものだ。
太郎平小屋前には多くの登山者が準備中であった。
その中の一人の方と話をしていると、開山祭の御一行で、
今から山頂に登るそうだ。ざっと見ただけで40人ほどかな。
休憩もそこそこに彼らよりも先に出発し、薬師峠へと下る。
薬師峠のキャンプ場もまだ雪の中だ。
薬師峠からの登りは急斜面の上に残雪があるが、
ロープが張られている。どうも開山祭のためのものだろうか。
通常期はこのロープはないかと思われる。
ピッケルを出して雪面を登っていく。
薬師平へと登ってきた。展望が次第に良くなってくる。
絶景を背に大斜面を登る。
大きく視界が開けて、気持ちいい。
薬師岳山荘へ着いた。綺麗で新しい小屋だ。
ここから見る景色は、北アルプス南部の絶景が一望出来るのである。
こんな山荘には泊ってみたいもんだ。
AM8:10 薬師岳山頂
いつの間にか空にも青空が広がり、最高の展望を見せてくれた。
北には金作谷カール越しに剱岳と立山連峰。
南には黒部五郎岳と笠ヶ岳。
左から水晶岳に鷲羽岳。そして槍ヶ岳と穂高連峰の山並み。
先週は槍ヶ岳を反対側から見ていたんだなぁ~と感慨深い。
そろそろ開山祭の団体さんが登ってきたようだ。
下山開始だ。
目の前には北ノ俣岳が広がっている。
まだまだ多くの雪を抱える姿は美しい。
太郎平まで一気に降りてきた。
ここで槍ヶ岳は見納めだ。
太郎平からの薬師岳。
また来るからねぇ~!!
往路ではまだうす暗く見れなかった高山植物を愛でながらカメラに納める。
チングルマ
ミツバオウレン
マイズルソウ
オオカメノキ
これからはどんどん花が咲いてくるのだろう。
これからますます北アルプスの山々が彩られていくのが楽しみだ。
AM12:00折立下山。所要時間8:30だった。
開山祭と重なったため大賑わいであったが、
それでも最高の天気と展望に楽しく歩けた一日であった。
あなたにおススメの記事
関連記事