笠ヶ岳から弓折岳へ 槍見縦走路はパノラマ天国

Tekapo

2015年07月14日 17:22

今年も笠ヶ岳からの槍ヶ岳を見たいと思った。









ちょうど一年前、沢登り仲間5人とテント装備を担いで笠ヶ岳へ登った。

そして今日はひとり日帰りで、再びこの山頂に立った。

あの日歩いた情景を思い出しながら山頂までのルートを歩いてきた。

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早月尾根よりも急勾配だと言われる笠新道、

登りに取付いて1時間、振り返れば槍ヶ岳の空は真っ赤に染まっていた。














梅雨の合間の奇跡の晴天、見上げる空は夏の色そのものだ。











日帰り装備なので足は軽く、まずは杓子平まで登り上げる。

目の前には一年ぶりの笠ヶ岳の雄姿が待っていた。












笠ヶ岳山頂に立つ。







今年もやってきた。

今日はひとりだけど、その分楽しんで歩こう。




笠ヶ岳山頂から見る槍ヶ岳は飛騨沢の深いU字谷が

大きくカーブしているのが良く見える。









反対側の槍沢の風景も大好きだけど、飛騨沢のこのカーブも最高だ。

陽が昇るにつれて、飛騨沢の谷深いところまで光が届き、

谷の大きさを浮き彫りにさせてくれる。





白山もまだ残雪が多く残っているようだが、今が高山植物の盛りだという。








北の空の下には黒部五郎岳、薬師岳、そして剱岳・立山連峰が良く見える。











山頂を後にし、ここからは槍見縦走路を辿っていく。

笠新道分岐から先は初めて歩くルートだ。

槍ヶ岳から穂高連峰の稜線が圧倒的な迫力で迫ってくるのがたまらない。



秩父平はまだ多くの残雪があり、アイゼン・ピッケルが必要だ。

ここから見る槍ヶ岳も格別の風景である。
















さらに槍のトンガリが大きく、目の前に迫ってくる。











稜線トレールには高山植物が歓迎してくれるように両側に咲き誇っている。

ハクサンフウロやハクサンイチゲなどが稜線を吹き渡る風に揺れ動く。














双六小屋が見えてきた。

双六沢の上流部に建てられた小屋だ。

背後には鷲羽岳が大きく控えている。












眼下に鏡平が見えてきた。稜線歩きもここで終わりだ。












下るにつれて槍ヶ岳を仰ぎ見るようになるが、

それにつれて高さを感じるようになる。

鏡平では楽しみにしていたかき氷、ここでは「イチゴの槍」が待っていた。











そして鏡池に映っているのは「逆さ槍」だ。












小池新道は雪融けの水がルートの近くを流れたり、横切ったり。

時折手に取り、暑さを紛らわしながら下っていく。










後方から追いついてきた若い彼、

笠新道の登りからずっと私とほぼ同じペースで歩いてきたそうだ。

稜線でも彼の姿をずっと確認していたが、ここで初めて言葉を交わす。

わさび平まで降りてきた。

ここからは林道を足早に歩き、稜線の彼と最後は一緒にゴール。

新穂高登山センターでジュースでの祝杯を挙げた。



今日は後ろから見守ってくれてありがとう。

おかげで最後まで歩き通せたよ。

またどこかで逢えるといいね。

笠ヶ岳にもまた会いに来よう。



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