カラマツの黄葉美しい鳳凰三山へ
静かなる晩秋の気配漂う南アルプス・鳳凰三山の稜線は黄金に染まっていた。
続きの前にクリックお願いいたしま~す。
日の出まで1時間半前。
樹林帯を抜ける登山道はまだ真っ暗だ。
キリっと冷え込んだ夜の空気に身も引き締まり、
さらに五感は研ぎ澄まされていく。
僅かな物音にも敏感に反応するわが身。
熊鈴の音は果たして届いているのだろうか。
登ること1時間。
聞こえてくる鳥のさえずり。
振り返ると木々の間から見える赤く染まり出した東の空。
ヘッドライトを消してみる。
少しは明るくなってきたことを実感する。
真っ暗闇を歩くこの緊張感と
夜明けとともにその緊張感が解されていく、
この感覚が堪らないのである。
そして今日も真っ暗闇のドンドコ沢沿いを登っている。
晩秋を迎えた鳳凰三山を歩いて見たくなった。
シルバーウィークに北岳から見た鳳凰三山の稜線。
天を突き刺すようなオベリスク。
10月10日、早くもその時がやってきたのであった。
鳳凰小屋近くで突然広がる河原。
これほどの高所でこんな風景に出会えるなんて思ってもみなかった。
コントラストが美しい
晩秋の鳳凰三山はカラマツが美しいと聞いていたが
まさにその通りであった。
見上げる空には天を突き刺すオベリスク
鳳凰小屋は紅葉に埋もれそうになっていた。
オベリスク
花崗岩の岩峰は奇異とも思える風景を創り出していた。
オベリスクの後ろには先週登った南八ヶ岳の山並み
オベリスクの岩陰から覗く富士山
甲斐駒ケ岳も覗いて見る
鳳凰三山の稜線はカラマツの黄葉が美しく、
曇り空の下でその鮮やかな色合いを演出してくれる。
そして稜線からの展望は360度の絶景が広がる。
甲斐駒ケ岳の後ろには北アルプスの山並みも楽しめ、
白根三山の稜線は縦走への想いに誘われる。
富士山の美しい稜線、裾野までの見事な曲線が楽しめた。
ワンディで歩くにはもったいない景色だ。
やはり秋のアルプスはテン泊装備を担いで
じっくりと楽しみたいと実感するのであった。
あなたにおススメの記事
関連記事