酉年の初滑り 厳冬期の鳥海山はたおやかな雪稜を見せてくれた

Tekapo

2017年01月21日 10:41

1月の鳥海山には純白無垢の大雪原が広がっていた。






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厳冬期の鳥海山、

日本海に面したこの山の姿を

この時期に見ることが出来るのはとても稀なことであるという。

しかし、その奇跡ともいえるタイミングに巡り合えたのであった。






1月8日、その日はやってきた。

北高南低の気圧配置となった北日本は

この日一日限定の晴天を約束してくれていた。

湯ノ台コースの鳥海高原牧場の除雪終了地点に到着し、

AM4:00 ヘッ電を灯しシール登高スタート。




鳥海高原ライン沿いに進んでいくが、

やがてルートはヘアピンとなるので

ショートカットを試みるが、

今年の小雪はこの地方も例外ではなくまだ藪が埋まらない。

荒木橋手間で宮様コースと呼ばれる尾根沿いを上がる。

ブナの疎林をシール登高していく。





空一杯に広がっていた星々が輝きを失い、

東の空が紫からオレンジに変わる頃、ご来光の時間を迎える。









前方には紫に染まった鳥海山が見えていた。








木立の間に差し込む陽光が美しい。







滝ノ小屋を左手にして、背後の急斜面を登る。

次の瞬間、目の前には一面の雪原と伏拝岳が真っ白に輝いていた。







厳冬期に入るこれからの時期、

真っ白に装った鳥海山を目の前にして

この瞬間に出会えた幸運を喜ぶ。











広大な斜面、春ともなれば最高の滑降が楽しめるのだろうと思うと

またぜひとも機会を掴んでこの地までやってきたいもんだ。




伏拝岳の稜線まで登り上げた。

そして見えた向こう側の景色。

最高峰の新山は氷雪に閉ざされているようだ。








足元には千蛇谷が氷河地形のように大きなカーブを描いている。

ここは春スキーの人気ルートなのである。









鳥海湖の周辺はフワフワとした美しいカーブを描いている。








稜線から滑降モードに入る。

最初はシュカブラや氷雪した斜面があるが、

小雪路、大雪路あたりは締まった良質斜面だ。








広大な斜面に思うがままのシュプールを刻む。

正面には月山の雪稜を見下ろしながらの大滑降だ。








滝ノ小屋からは時折谷筋のパウダーを堪能しながら、

宮様ルート沿いに下っていく。





そして、スノーモービルでトレースが出来た鳥海高原ラインを

一気に滑り降りる。

振り返れば鳥海山が遠くなっていた。








駐車スペースに無事着き、帰路でのワンショット。








今日一日の鳥海山の雄姿を楽しませてくれたことに感謝し、福島へとハンドルを握ったのであった。






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