初冠雪の立山から大日三山へ

Tekapo

2013年10月15日 20:09

紅葉と初雪、そして青空が揃いました











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10月13日、北アルプス一帯は初冠雪に覆われた。

立山周辺も1~2㎝の積雪となり、わずかに残った紅葉を際立たせてくれ、

笹などの緑と空の青が彩りを添えてくれた。



立山駅で始発ケーブルの発売を待っていると、駅係員からのアナウンス。

「今日の室堂は晴れ。1センチほどの積雪があり、気温は氷点下3度です。」

これはひょっとして最高の一日になるのでは・・・と期待が膨らむ。

ただ少し気がかりなのは軽アイゼンを持ってこなかったこと。

しかし、天気がいいので、登り出す頃には雪も緩んでくるだろうと、

予定通りの大日三山縦走を決め込んだ。

AM6:00の始発ケーブルには乗れなかったが、今日は3連休ということもあり、

臨時便のAM6:10に乗ることが出来た。

さらに美女平からのバスも増発となり、室堂には時刻表にある始発便到着時間よりも

15分早いAM7:15に到着した。









今日のコースは、室堂から雷鳥沢、新室堂乗越へと登り、ここからは大日三山を縦走。

大日小屋からは一気に1500mを下り称名滝までの9時間35分のコースタイム。

しかし、コースタイム通りに歩いていては称名滝から立山駅までの最終バスPM4:40には

間に合わないので、タイムスケジュールを考えて歩かなくてはいけない。






AM7:30 雄山の上に姿を現した朝日を浴びながらスタート。

























ミクリガ池に映えるもう一つの朝日












粗氷が朝日を浴びて輝く













ミクリガ池越しに別山乗越を望む。














立山三山も真っ白だ。





















雷鳥沢には多くのテント。

昨晩は風雪が強かったことだろう。

フライシートの雪をはね飛ばしている、朝のテント場の光景。













新室堂乗越への登り。







稜線へと延びる白いトレール










チングルマは少し色が褪せてきたが、雪のお蔭で色が映える。














振り返ると地獄谷から盛んにガスが立ち上っている。





















そして称名川が平原を深く刻んでいるのがよくわかる。













新室堂乗越から剱岳が望める。






冠雪した姿も美しい。









中腹の紅葉とのコントラストがいい感じだ。














天狗平を走る高原バス。まるでジオラマの世界だ。















ナナカマドと剱岳














天狗平からいきなり崖となって落ち込む称名廊下。















剱岳と草紅葉も絵になるなぁ~













奥大日岳への登り。














弥陀ヶ原が眼下に見えてきた。







こちらは天狗平よりもさらに大きな平原。

なんて見事な平原なんだと感動してしまう。

高原バスが動いている様は、ほんとジオラマを見ているようだ。

そして大きく切れ込む称名廊下。
















ここにも粗氷が誕生していた。













AM9:50 奥大日岳着。コースタイムよりも1時間以上早い。











いいペースで歩けている。これなら楽々最終バスに間に合いそうだ。

奥大日岳から西側は少し鎖場もあるが、それほど危険ではない。

常に右手に剱岳を見ながらの快適縦走コース。













左手には弥陀ヶ原とその奥には薬師岳。














AM10:55 大日小屋通過、AM11:15大日岳に到着。
















ここからの剱岳も最高だ。








後立山連峰もよく見える。白馬岳辺りも真っ白だ。










剱岳の絶景を眺めながらのランチタイム。いい気分。















AM11:55 下山開始。

最終バスまでは5時間近く余裕がある。

山頂から称名滝までは1500mの激下り。

以前なら、こんな下りでは膝が悲鳴をあげていたが、最近はテーピング&サポートタイツの

ダブル効果で膝痛が鳴りを潜めている。下りへの恐怖心が無くなったのが嬉しい。

大日小屋から少し下ると、眼下には綺麗なカーブを描いた谷と、その先に続く大日平の平原。
















ちょうどこの辺りの紅葉が見ごろとなっているようだ。

ただ、先日の台風により木々はほとんどの葉を落としているので、

彩りが寂しいのが残念だ。

それでも広がる風景はなんともメルヘンチックな景色。













大日平山荘へと続く木道もいい感じだ。














振り返れば、紅葉の山並み
















PM1:25 大日平山荘で小休止。













ここから大日平を歩いて行く。








左手には弥陀ヶ原、そして後ろにひかえるのは薬師岳。











振り返ると雪化粧した立山連峰。紅葉とのコントラストがお見事。






















次第に大日平が狭くなり、いつの間にか右手のザクロ谷、左手の称名滝の断崖によって

形成された痩せ尾根状態となっていく。この辺りが「牛首」だ。

これより一気に500mを下っていく。

称名滝創り出した美しいカーブを描く高さ500m近い断崖・悪城ノ壁。










細い滝が見えるが、「ネハンノ滝」だろうか。ここからは称名滝は見えない。

激下りを快調に下っていく。

ところが後ろから接近してくる軽快な足音。

大日岳山頂でお会いしたトレラン女子のようだ。

抜かれてなるものかと膝の調子がいいことにハイペースで下っていく。






PM2:37 大日岳登山口入口到着。なんとコースタイムの半分ほどで下ってきた。








膝の調子がいいねぇ~






称名滝を見に行こう。

バスからは何度か見たことがあるが、滝下から見上げるのは初めて









昨日の雨で水量も多いようだ。

落差350mという日本一の迫力!!

今回の山行を締めくくるのに相応しいフィナーレだ。





今回も見事に晴天と冠雪を引き当てた幸運。

富山ライフ、充実しています。


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