真夏の立山・大日三山縦走、そして花美しい弥陀ヶ原へ
真夏の立山・大日三山縦走と花咲く弥陀ヶ原を歩いてきた。
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2年前の秋、紅葉盛りの頃に歩いた大日三山。
この日はあの秋の逆ルートで称名滝から辿ってみた。
8月1日、AM6:00称名道路のゲート開門。
称名滝を取り囲む悪城の壁を背後に大日坂を登って行く。
高度を上げるにつれて大平原である弥陀ヶ原が
少しずつ見えてくると気分が盛り上がってくる。
この平原を見ると、「立山にきたんだ・・・!」と実感する。
大日平へ上がると、称名廊下を挟んで弥陀ヶ原、
そしてその背後には薬師岳が雄大な姿を見せている。
ワタスゲが風に揺れる大日平の木道を歩く。
大日岳が大きく目の前に迫る。ここから最後の急坂だ。
大日岳へ登ってきた。
目の前には剱岳の雄姿。
早月尾根の岩稜を見ると登りたいという欲が出る。
ここからはパノラマ縦走ルート。
左に剱岳、右には立山連峰の眺めが楽しめるのである。
大平原を刻む称名川の急流、
地獄谷から立ち上る水蒸気、
どれもが立山の素晴らしい風景だ。
雲に沸き立つ剱岳
チングルマと剱岳
室堂が大きく見えてきた。
雷鳥沢には色とりどりのテント。
こういう光景は夏山を感じさせてくれるのがいい。
登山客、観光客の入り混じるなか、室堂へと着いた。
暑さと疲労で少々疲れ気味の体にソフトクリームが効果的に浸透していく。
「立山の水」をチャージし浄土山への最後の登りへと向かう。
ソフトクリーム効果は早くも切れ、思うように足が上がらない。
PM4:30 何とか浄土山へ着いた。
今日の泊りは浄土山にある小屋だ。
Nishidenさんがこの小屋の関係者であることから泊ることが出来た。
ここは最高の立地条件であり、
室堂や雷鳥沢からでは見れない北アルプスの頂が一望出来るのである。
Nishidenさんの到着を待ち、小屋を開ける。
早速、夕食タイム&乾杯となったのは言うまでもない。
今日は三脚と広角レンズも持ってきた。
月齢16の明るい空であり最初から星景写真は期待していないが、
月光に浮かび上がる夜の北アルプスの山並みを撮ってみたかったのである。
東の空は積乱雲が高く登り、時折稲妻が光っている。
龍王岳の背後は雷雲が真っ赤に染まっていた。
午後9時を過ぎたが、長時間露出をかけて見る北アルプスは
昼間のように明るく撮れていた。
眼下の五色ヶ原、薬師岳、遠く黒部五郎岳から笠ヶ岳までもが
月光に浮かび上がっている様子は幻想的でもある。
小屋の空には一筋の流れ星。
今日はいい眠りに就けそうだ。
8月2日、今朝も快晴だ。
ご来光を拝もうと龍王岳へ登る。
360°の展望、紫からオレンジと刻々と変わっていく東の空。
雄山の肩からのご来光を迎える。
薬師岳や黒部五郎岳の頂もモルゲンロートへと変わっていた。
劍岳を望みながら、今日も一日が始まる。
Nishidenさんとはここでお別れ。
今日は麓から上がてくる友人を剱岳へ案内するそうだ。
お気を付けて。そしてありがとう。
室堂からは天狗平、そして弥陀ヶ原へと歩いていく。
チングルマ、ワタスゲ、ニッコウキスゲなど多くの花が歓迎してくれた。
弥陀ヶ原の向こうには薬師岳の雄姿
ガキ田に咲くワタスゲの白い穂が風に揺れている。
その様に心の中にまで涼風が吹くように癒しを感じる。
弥陀ヶ原ではほとんど人に会わなかった。
室堂での喧噪がウソのようである。
弥陀ヶ原からさらに下り八郎坂を下る予定だったが
バスの切符売り場での情報ではルート崩壊により通行止めとのこと。
敢え無く、ここで今回の山行は終わりとなったのである。
Nishidenさんとの縁で、実現した浄土山小屋泊。
素晴らしい一夜を提供してくれたことに感謝するばかりである。
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