白山BCスキー初滑り 石川長期出張中~

Tekapo

2014年11月19日 17:37

新雪降り積もる白山へバックカントリースキーに初チャレンジ!!

しかし、山頂までわずか300m 及ばなかった。








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11月16日

北陸・石川県に長期出張中の身分である私。

うまい具合に日曜日の休みが取れ、さらに天候は晴れ!!

寒波の後の見事なタイミングで日曜&晴れの最高の条件だ。




狙いは立山か、白山か・・・

しかし立山は前日までの降雪により高原バスの運行が危ぶまれる。

そうなれば白山しかない・・・行先は決まった。




でも白山は初めてなのである。

今年の秋に紅葉をあてに行く予定だったが

台風の影響により中止となった。

ルートや地形はだいたい頭に入っているので

なんとかなるか・・・




羽咋市のレオパレスをAM2:00出発。

降る雨も次第に弱くなり、市ノ瀬に着く頃には

予想通り晴れ間から星が覗いていた。











AM4:30 一ノ瀬ゲートを通過。











ここからは1時間半の林道歩きだ。

最初のヘアピンを幾度か通過すると、

シールで歩けるほどの積雪になってきた。












空を見上げると満天の星~

予想以上の好天になるかな。












AM6:00 東の空が白んできたころ、別当出合に到着。












ここからは砂防新道を行くのだが、

最初の難関、吊り橋がある。

なにが怖いって、床板が数日前に撤去されているので、

幅10センチほどの鉄骨の上を渡っていかなくてはいけない。

しかも積雪のおまけつき。













高所恐怖症ではないけれど、なかなかの緊張感。

足元を見ながら渡って行くが、どうしても川底が見えてしまう。

目の焦点をなるべく足元に合わせていくしかない。












ようやく渡りきった。

ここからは夏道をトレースしていく。

過去の記録を見るとこの時期のこの辺りは

スキーを担いでいるようだが、今日は積雪もたっぷりなので、

シール登高のトレースがついている。













先行者は3人か。

あとでわかったが、その3人は石川の山スキーの達人、

YASUHIRO先生達だったのである。






完璧なトレースをいただきながら、シール登高をするが、

さすがは先生たち、かなりの急こう配でもシール登高を

していくので、後続の私は四苦八苦してしまう。

短いピッチでキックターンを繰り返すトレース。

達人たちのトレースについていけない自分・・・

まだまだ自分の未熟さを感じるのであった。






AM7:25 ようやく中飯場に着いた。




しかしここに来るまでに後続の山スキーヤーに6人抜かれ、

なんと最後尾になってしまったのである。

さすが、この時期のこのタイミングで

白山バックカントリーに滑るにくる方たちは皆さん達人なのであります。

まだまだ初心者の、しかも白山は初めての私には

身分不相応なのであろうか・・・そんな思いが何度も頭をよぎる。






しかし、この好天。

真っ青な空と純白の樹氷。

もっと登って最高の景色を見てみたい。












攣りそうになる脚をなんとか持ち上げ、急こう配のトレースを辿る。











次第に周囲の景色は霧氷の化粧したモンスターに囲まれてきた。





















AM9:10 甚之助避難小屋に到着。












甚之助避難小屋から見上げる景色は高山の雪景色そのものだ。





















エコーラインへ登り上げるトレース。










しかし、またしてもシールが滑ってしまう。

しかたなくスキーを外すが、ツボ足では股下まで雪に埋まってしまう。

ダメだ・・・雪が深すぎて、スキーじゃないととてもじゃないが登れない。

なんとかしてシールで登っていくしかないのである。






休憩を取り足の回復を図り、再度登高に挑む。




ここで早くも滑り下りてくる3人の人影。

この方たちがYASUHIRO先生達であった。

あっという間の通過に、トレースのお礼を言う間もなかった・・・






なんとかエコーラインの稜線に登り上げた。











南龍山荘越しに見えた、真っ白に冠雪した御嶽山










弥陀ヶ原から見た別山の雄大な姿。
















遠くには真っ白に冠雪した御嶽山、乗鞍岳が望めた。

良かった、ここまで来れて・・・

この景色が見れただけでも幸せだ。









刻々と迫る時間。

タイムリミットを11:45と決めた。

それまで登って、そこでランチ&休憩としよう。







11:45 タイムリミットがきた。

GPSを確認すると室堂は目の前。

山頂までも標高差300mほどだが今日は諦めよう。

別山を眺めながらランチタイム。














この景色が見たかった。

山頂からではないけれど、

この景色はここまで登った者にしか見れないのだから。






AM12:25 スキーを履き、ブーツを滑降モードにチェンジ。

いよいよ滑降開始だ。







山頂から滑り降りてきた山スキーヤーが早くも追いついてきた。

別山をバックに気持ちいい滑り。













雪は少しモナカで重たいが、絶景を眺めながらの滑りで

気分は最高である。







あっという間に甚之助避難小屋まで下りてきた。




ここからは砂防新道を夏道沿いに滑って降りていく。






ヤブが多く、木に衝突しないように注意しながら滑っていく。

足がヘロヘロになってきた。

集中力もなくなっていく。

前後して他の山スキーヤーも降りてくるので、

間隔を取りながら滑っていく。






中飯場からはさらに急こう配なので、

ここからはスキーを担いで降りていく。






吊り橋にやってきた。







鉄骨上の雪もだいぶ融けて、行きよりは歩きやすくなったかな。

でも脚の疲労は極限状態。

慎重に足を運び、吊り橋を渡っていく。




ようやく別当出合に到着。







ここまでくればもう安心だ。数時間ぶりにザックを下す。





別当出合からは林道を滑っていく。

まだ路面には十分な積雪があるので、一気に滑っていけそうだ。








1時間半かけて登ってきた林道を、スキーで15分ほど滑り、

その後は板を担いで25分。






PM3:45 一ノ瀬到着。








到着した時点で脚は限界に近かった・・・





今回のBCスキーで色んな問題点が見えてきた。

まずは体力アップ。

そしてシール登高の技量アップ。

そして体力不足を補うためにスキー&ビンディングの軽量化。



失敗と楽しみ、BCの魅力は尽きません。


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