新緑と残雪 春の白山へ

Tekapo

2015年05月07日 21:54

GWの白山は多くの縦溝と新緑溢れる春の装いだった。









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昨年11月に初めて山スキーで挑んだ白山であったが、

山頂まで標高300m届かず時間切れにて撤退。

今回の白山は、そのリベンジで挑んだのであった。







5月3日。

その二日前に市ノ瀬まで道路が開通となり、

前日のうちに出張先の富山から現地入りすることが出来た。

前回よりも1時間早いAM3:00 市ノ瀬を出発とした。

登山届は市ノ瀬ビジターセンターにて提出できる。




ヘッドライトの明かりを頼りに、別当出合までの林道を歩く。

1時間半の徒歩、シール歩行ののち、別当出合に到着。










吊り橋にはまだ踏み板がない。





前回はこの上に雪が積もっていたことを考えると、落ち着いた気持ちで渡ることが出来た。








尾根へと上がる階段を登りきるとルート上にも雪が繋がってきた。

ここからシール登高を開始とするが、一部急斜面ではスキーを担ぐことも。

空を見上げると、わずかに赤みがさしている。










今日はいい天気になりそうだ。








しばらく進むと前方には不動滝が見える。





雪融けの水を集め、迫力のある落ち込みとなっている。









振り返る景色も明るくなってきた。







前回11月に初めて来たときは、この辺りはヤブだらけで、

登山ルートをシール登高していった。

残雪期の今はそのヤブは全て雪の下で広大な斜面となっている。

本来ならば垂涎の斜面であるが、今年の融雪は早く、あちこちに縦溝が出来ている。















AM6:45、甚之助小屋が見えてきた。






ここまでいいタイム、足の調子もいいようだ。

見渡す斜面は一面の雪原。





遠くに南竜分岐辺りをいく登山者の姿。









振り返れば、大長山だろうか、大きく見えてきた。











ここから先はエコーラインと黒ボコルートとの両方に旗竿が立てられているが、

前回同様エコーラインをチョイスした。










南竜分岐からトラバースをしていくと、南竜山荘が見え、

その先には御嶽山や乗鞍岳も見えてきたことでテンションも上がる。












南には別山。

こちらも雪融けが進んでいるようだ。













エコーラインを登って行く。











AM9:00 室堂へと着いた。





小屋も開いており、春山のシーズンを感じさせるのがいいねぇ。





さあ、山頂までは1時間ほど。

雪のつながっているルートを辿り、最後のシール登高。





振り返ると南側の空には雲が迫ってきている。なんとか山頂に着くまで持ってほしい。








AM9:45、白山山頂に立った。











昨年11月のリベンジを果たした。

360度、見渡す限りの絶景が広がっている。

やっとこの景色に逢えたのが嬉しい。


















さあ、ここから別当出合まで標高差1500mほどの滑降だ。

しかし縦溝の苦行となるのは間違いないだろう。





甚之助小屋を目標に十二曲がりを滑り降りる。











滑り下りるにつれて目に飛び込んでくる樹木の新緑。















春山の醍醐味を味わえるこの瞬間に出会えたことで

心も晴れやかになれた。

春の白山、満喫の山行であった。


おまけ

市ノ瀬あたりの新緑と残雪のコントラスト















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