厳冬期・大普賢岳にチャレンジ

Tekapo

2015年02月03日 12:58

ラッセルとルンゼ登行で意欲的な大普賢岳アタックでした








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昨年3月上旬にチャレンジした冬の大普賢岳。

しかし、積雪少なく春を予感させる気配であった。

そして今日2月1日。

先日からの冬型気圧配置でいい感じで新雪が見込まれたこの日、

2回目の厳冬期・大普賢岳アタックとなった。





今回の同行者はholycow君。

30歳という若さは、ラッセルで威力を発揮してくれるだろう。

期待してるよ~






和佐又林道は随所で凍結しており、第一の難関をなんとかクリア。

和佐又の駐車場には前泊者であろう車が3台のみ。

先行者はいない模様である。

いいラッセルが楽しめそう~と期待が膨らむ。







準備中、一台のジムニー。

パタパタと準備をされて、登っていかれた。

う~ん 先を越されたか~

でも、今日はラッセルがあるだろうからじきに追いつくだろう。





AM7:30 登山届を提出し出発











スキー場トップから見返す和佐又ヒュッテ、この天気では大台ケ原は見えない。










和佐又コルまではうっすらと新雪が積もった程度で歩きやすい。

コルも風が強いため、ほとんど雪がないようだ。












しばらく尾根を登り、シダンの窟、朝日窟を通過。













大きくせり出した岩壁からぶら下がるツララが冷え込みの程度を伺わせる。








アイゼンを装着中の先行者と入れ替わり、トップに出た。

やっぱりラッセルがないと楽しみ半減ですもんね~









鷲の窟  氷筍が見事に育っている。









今度はストックからピッケルに装備替えの間に再び先行を代わる。





日本岳のコルの登りだ。

ここも雪が深いと苦労しそうだが、

先行者のトレースと新雪の下にやや凍結した雪面があるので、

比較的登り易い。




photo by holycow-san









日本岳のコルで先行者に追い付き、ここから再びトップへ。

holycow君と幾度とラッセル交代し、

そのままの勢いでいつの間にか小普賢岳へと登ってしまった。






小普賢岳からの下りはかなりの急勾配だが、

安定した足取りでなんなく下っていくholycow君を見て、

今日はロープは要らないなぁ~っと感心したのであった。





大普賢岳のコルを見下ろす。










そして目の前には大普賢岳の山容が見えるはずなのだが、ガスっていて真っ白だ。









さあ、今日のメインイベント「大普賢岳への最後の登り」

雪に埋もれたハシゴを幾度と越え、ルンゼ状の斜面にやってきた。

雪面は締まっている。

正規ルートは途中からトラバースしていくが、ここはチャレンジ。

直登です。





写真は復路にて撮影(往路では撮影する間がなかった~)









ふくらはぎが悲鳴を上げるが、キックステップの蹴り込み角度を調整し、

体重バランスを計ることでふくらはぎへの負担が軽減出来ることを思い出し、

早速実践すると・・・・確かに感覚を掴んだ。



山頂までの最後の直登。

ここは若いholycow君の本領発揮で、

一気に登っていく。

若いっていいなぁ~





AM10:10 出発から2時間半、

予想以外のハイペースで山頂についた。








今日の登頂は我々二人ともうひとりの松原の方との共同ラッセル。

3人でがっちりと握手を交わした。

高層天気予報では山頂付近は風速20m/sであったが、

それほどでもない。ここは地形的に風が弱いのかな。

それでも山頂には巨大な雪庇が発達している。












行動食を摂り、15分ほどの休憩後下山。

いいペースで下っていくが、滑落しないように

細心の注意でアイゼンを運ぶ。

一番緊張したのはルンゼの下り。











途中、登りで踏み抜いた穴に足が嵌まり、下側へ仰け反りそうになった。

帰りは小普賢岳への登りは急勾配なので、

トラバースルートを選択。







photo by holycow-san

やはりこのトラバースも難関である。







梯子も雪に埋もれて、簡単には通させてくれないようだ。











僅かに姿を現している梯子もクライムダウンで注意しながら降りていく。












日本岳のコルからの下り。













photo by holycow-san 






そして1時間半ほどで和佐又へと着いた。






photo by holycow-san 



ハーネス、ヘルメットとフル装備で挑んが

ラッセル、ルンゼの登高と楽しみ処一杯で、

久しぶりの快心の登頂に満足感いっぱいの一日であった。

同行してくれたholycow君、そして同時登高者の方に感謝です。


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