キレットを越えて八ヶ岳の主峰・赤岳へ
秋晴れの空の下、初めての八ヶ岳へ登ることが出来た。
続きの前にクリックお願いいたしま~す。
八ヶ岳。
関西からだと白馬方面と同じくらいの距離で
辿り着くことが出来るのだが、
いままで足がなかなか向かないでいた。
その理由は何だっただろうかと探ってみる。
関東圏から近いので、人が多いからと敬遠していたのかもしれない。
八ヶ岳全体のイメージがそれほど急峻な山容じゃないと
思い込んでいたのかもしれない。
その私の勝手な思い込みは今回の山行で一気に吹き飛んだのであった。
「八ヶ岳」 なんとも素敵な風景、そして楽しいルートが沢山あるんだろうと
たった一日の山行であったが、感じたのであった。
乗車日の二日前、ギリギリセーフで毎日アルペン号を予約し、
バスは竹橋を出発。
10月4日、休憩を含め5時間ほどのバスに揺られて、観音平に04:10到着。
ここで降りたのは私一人。
駐車場は照明もトイレもなく、真っ暗な中、登山準備を進める。
ヘッドライトを灯し、樹林帯を登っていく。
落ち葉のせいでルートが判別しづらい箇所もあったが、
順調に高度を稼いでいく。
次第に明るくなっていく空、木立ちの隙間から振り返る空は
赤く染まっていた。
編笠山到着。
山頂には樹木もなく、南アルプスが一望出来た。
先日登った北岳も大きくその姿を見せてくれた。
編笠山から青年小屋を見下ろす。
近いうちにこんな小屋にも泊まってみたいもんだ。
権現岳山頂からは赤岳の姿が大きく見えた。
写真では見ていたがこれほどまでの岩峰だったのか。
勝手に創り上げていた赤岳のイメージをすっかりと
覆された気分だが、その姿を見ると嬉しくなってきた。
いまからあの山に登るんだと思うと・・・・
権現岳直下のゲンジー梯子は意外と容易い。
勾配が思ったよりも緩いのだ。
キレットへのルートに入ると人の姿も減ったようだ。
自分のペースで気持ちよく歩けるのがいい。
キレット小屋を越え、いよいよ核心部へと入る。
見上げる岩場、ややガレた状態なので、落石には注意が必要だ。
それでも岩場にはホールドも多く、鎖場も要所にはあるので、
慎重に行動すれば問題ない。
気が付けば、ほとんど休憩も取らずに一気に登ってきたようだ。
10:00過ぎ 八ヶ岳の最高峰・赤岳に立った。
広がる秋の青空。
その下には360度の絶景。
秋の冷え込んだ空気に山も引き締まって見えるようだ。
山頂での賑わいを楽しみながら、
大休止と行動食を取る。
目の前に広がる風景を見ながら
雪景色や初夏の風景を想像していた。
まだまだ見ていたい風景だが、
後ろ髪を引かれる想いを抱きながら降りていく。
山頂を背にし、再びキレットへと向かう。
真教寺尾根への分岐まで下り、牛首山方面へと進む。
しばらくは鎖場のある岩場を下る。
このルートも登りでは辛い登りだろう。
もう、紅葉は山の中腹まで降りてきた。
今年の秋は早い。
やがて樹林帯に入り、勾配が穏やかになる。
スキー場トップを過ぎ、もう一度振り返る。
清里の美しの森からバスに乗ることが出来た。
JR小海線からの車窓に見え隠れする八ヶ岳。
また近いうちに来たいものだ。
初冬の頃もいいかな。
どんな風景が見れるのだろう。
やがて八ヶ岳高原鉄道は小淵沢駅へと着いた。
あなたにおススメの記事
関連記事