吾妻連峰縦走 秋の彩りの高層湿原を歩く
吾妻連峰 「魔女の瞳」 は美しい瞳を開いて微笑んでくれた
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秋雨前線や台風により天候不順が続いている今年の秋。
この週末は連休を取得出来たのだが果たして晴れてくれるだろうか。
9月24日早朝、福島市内はまだ霧に覆われていた。
昨日もよく雨が降ったのでまだ雲が残っているのだろうか。
車を磐梯吾妻スカイラインへと走らせると次第に晴れてくる霧。
次の瞬間、目の前には見事なまでの吾妻連峰の美しい山並みが出現した。
車の中で思わず歓声を上げる私。
不動沢登山口から歩き始め、しばらくはガスに覆われるも
尾根に登り上げるとガスが晴れる。
そして五色沼に着いた瞬間、
またしても歓声を上げる私。
「魔女の瞳」とも呼ばれるこの火口湖、
コバルトブルーの水を湛え、
深く澄んだ水はまさしく魔性を感じさせるのであった。
さらに始まり出した紅葉がその美しさに彩りを添え、
その美しさにじっと見入っていたのであった。
ひとまず一切経山へ登り、少し高いところからの魔女の瞳
周囲の山なみを見渡すと
雲がだいぶ上がってきたようだ。
まもなくここもガスで真っ白になるだろう。
家形山から烏帽子山を歩く頃には稜線は真っ白になった。
それにしてもこのあたりは歩く人も少ないようで
藪が酷く、足元のむかるみも雨上がりもあって
田んぼを歩いているようだ。
東大巓からは木道となり、足取りも幾分早くなって
ガスガスで真っ白な中、紅葉の彩りを愛でながら
ひたすら西吾妻目指していくのであった。
小屋まであと少しというところで無情の雨。
本日の小屋泊りは自分を入れて3組のみ。
何とも早い午後7時前には寝てしまった・・・
翌25日 3:20小屋出発。
見上げる空には満天の星と三日月。
湧き上がるガスも日の出前には納まってくるだろう。
百名山「西吾妻山」は真っ暗な中、写真だけで通過。
昨日歩いたルートをしばらくは辿る。
白みだした東の空、それにつれて浮かび上がる木道の白いライン。
遠くを見ると池塘も淡い光を受けて鈍く輝いているようだ。
ご来光を迎えるポイントを探し、カメラをスタンバイ。
高層湿原を見下ろす絶好のポイントだ。
ここなら家形山あたりから昇る朝日が
やがて一段低くなった湿原にその陽光が届く様が一望できそうだ。
ご来光の瞬間、眩しい光に今日一日の活力を得る。
そして思惑通り、登る太陽の斜光が高層湿原をゆっくりと照らし出す。
大自然の一大ショーだ。
そしてこのショーを見ているのは自分独り。
最高の光景を独り占めなのだ。
朝日を正面に浴びながら木道を歩く。
振り返ると池塘の向こうには磐梯山が遠望出来る。
稜線から大倉新道へ。
そして着いたのは谷地平。
ここは周囲を吾妻連峰に囲まれたロケーション。
草紅葉も美しく、来週あたりなら周囲の山の紅葉と相まって
素晴らしい景観となるであろう。
鎌沼へとやってきた。
ここも日本離れした美しい風景が広がっていた。
赤、黄、そして笹の緑が見事なコントラストだ。
吾妻小富士が最後を締めくくる。
初めて歩く吾妻連峰。
深まる秋の最高の景色を楽しむことが出来た。
そして眺める景色の向こうにはやがて訪れる雪景色を想像していたのであった。
冬が楽しみ・・・・
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