大台ケ原から富士山遠望に感動! 星景写真撮りも

Tekapo

2013年05月13日 20:14

大台ケ原から見上げる夜空には見事な天の川が流れていました。








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奈良・大台ヶ原




日本一の多雨地帯で知られているように、

すぐ南東側には太平洋が近接しており、多量の湿気を含んだ空気が

標高1600mの大台ケ原を一気に駆け上がり、

年間を通じて多量の雨を降らせます。





そんな気候条件を持つ大台ケ原でありますが、

快晴ともなれば天体観測の地としても、よく知られています。

京阪神から2~3時間の距離にあり、

山頂近くまでドライブウェイが通じていることから

週末になると、駐車場には多くの天体観測家達の巨大な望遠鏡が

ずらりと並んでいることも。






そんな私も久しぶりの星景写真の機会を狙っていたひとり。

晴天が望める5月の新月に近い休日である5月12日に的を絞っていたのでした。

この日は月齢2.0 天体観測にはもってこいの条件でした。





しかし、気になるのは天候。

10日・金曜日から振り出した雨は翌11日も降り続いたでした。




それでも11日の深夜には急速に回復に向かうという「GPV気象予報」を信じて、

大台ヶ原行きを決行したのでありました。





出発した時点での大阪の天候は曇り、果たして晴れるのだろうかとの

不安を抱きつつも出発。





大台が原までは2時間のドライブ。

深夜ということもあり、鹿やタヌキの野生動物天国となっているドライブウェイは

そんなには車のスピードを上げれませんが、予定通りAM1:20山頂駐車場へ。






AM2:00 準備を済ませ、月明かりのない真っ暗なハイキング道を

ヘッドライトを灯して歩いて行きます。






時折光る鹿の二つの眼光。

前回、星景写真の時に歩いた時は独りでしたので、

そんな鹿の物音にもビクビクしていました。





でも今回は3人。不安感はありません。

それでもなるべく距離を空けないように後ろを気にしながら、歩いていきます。






歩くこと40分程。

尾鷲辻の分岐の標識がヘッドライトに浮かび上がります。

しかし、ここで大きな勘違いをしていました。

頭の中では地図を理解していたつもりだったのが、着いた分岐は尾鷲辻。

山頂の南にある鞍部が尾鷲辻だと勘違いしていたのでした。

どうやらスタートしていきなりルートを間違えてしまったようです。






まあ、尾鷲辻からならトウヒの立ち枯れがある正木が原を通るので、

撮影地の下見も出来るかと思っていましたが、雨上がりの大台ケ原。

稜線近くは強風が吹き荒れていたのでした。

こんな状態では寒くて、カメラもブレて撮影出来ないだろうと、

ひとまずは山頂を目指すことに。

立ち枯れのトウヒを前景に満天の星を撮ろうと思っていただけにちょっと悔しい気分。







山頂展望台下でカメラのセッティングを行い、星景写真撮りの開始です。

しかし今朝の日の出はAM4:50。

日の出の1時間前には東の空が明るくなってくるので、1時間弱が星景写真出来るリミット。







北から西の空にはまだ雲が多く、さらに太平洋の上にもまだ雲が残っている中で、

大台が原付近だけが奇跡的に晴天という幸運。

これも「GPV気象予報」を信じ切った結果でしたが、まさしく信頼できる予報です。






まずは南の空。

夏の星座であるサソリ座といて座が輝いています。






takina AT-X116 PRO DX F2.8 露出30秒






いて座から天頂にかけて天の川がはっきりと映し出せています。

左下の街明かりは尾鷲

サソリ座のアンタレスがひときわ赤く輝いています。











ヘッドライトで木々をさっと照らしてあげると、銀色に浮かび上がってきます。

天の川にある光跡は人工衛星?流れ星?















北の空。

左の樹木の上に北斗七星、右の樹木の上にはカシオペア座 

その真ん中には北極星がありますね。











上方にわずかに流れ星でしょうか。

左下の明るい空は大阪方面の光害。

右側の明るいのは東の空が白み出してきたようです。














AM4:15を過ぎました。

東の空も明るくなってきたようです。

展望台に上がってのご来光写真の準備です。
























肉眼ではあまり明るさを感じませんが、カメラで長時間露出すると

その明るさがよくわかります。






大台の森の中にヘッドライトの明かり。

山頂でご来光を拝む方たちのヘッドライトが遠くにいくつも見えてきました。

これは賑やかになりそうです。








台高山脈には雲海。

折からの強風に、雲が生き物のように湧き上り、踊っています。

























そして、ご来光の瞬間。

雲が多いながらも、感動的なご来光。

















さらに感動は続きます。

太陽の左側に小さく見える三角の頂。

幸運にも富士山が望めました。










雨上がりという好条件が重なったのでしょう。














takina AT-X116 PRO DXで超広角撮影です。














太平洋にもびっしりの雲海。














その間にも台高山脈では幻想的なシーンが繰り広げられていました。












久しぶりの大台ケ原での星景写真撮り。

Tokinaのレンズの仕上がりにも大満足な一夜でした。

大台ケ原周辺はこれからが新緑の季節。

あと2週間もすれば、一面の新緑に覆われることでしょうね。




PS. あと1ヶ月後の6月中旬 大台ヶ原から天候等の条件が重なれば

富士山山頂から太陽が昇る、あの「ダイヤモンド富士」が見られるそうです。

これを見れたら最高の幸運でしょうね。


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