能登の憧憬
昨年の能登での2か月間の出張期間中に撮った写真を、
少ないながらアップしたいと思います。
11月末、本格的な冬がやってくる前のこの時期になると
輪島近くの「白米千枚田」ではLEDによるライトアップが行われています。
数年前から近畿各地の千枚田を写真に収めてきた私にとって、
この日本の原風景とも言える千枚田はどこか心惹かれるものがあります。
日本海に面した白米千枚田は、潮騒と塩の香り、そしてLEDの煌めきという
聴覚・嗅覚・視覚で感じながら楽しむことが出来ます。
年末も押し迫った12月28日、この日は取立山BCスキーで白山の眺望を楽しんだ翌日であり、
前日に引き続き晴天が予想された一日でした。
冬の日本海で二日間も晴天が続くことは非常に稀なこと。
早朝、羽咋市から能登半島を横断し、氷見市沿いの国道を北上すると、
格好の撮影ポイントへやってきました。
「虻ヶ島」は沖合1kmにある無人島で、この島が見えるポイントでご来光を待ちます。
よく冷え込んだ冬の朝、富山湾は波も穏やかで立山連峰がシルエットに浮かび上がってきました。
劍岳の岩稜、そしてそれに繋がる立山の稜線。
ご来光の瞬間を迎えます。
剱岳の左、大窓辺りからの日の出です。
コンデジで撮影している私の背後には20人以上のアマチュアカメラマンが
一斉にシャッターを切っていました。
なんとも美しい光景。息を呑む瞬間です。
海上に視線を移すと、虻ヶ島あたりには海霧。
雨晴海岸あたりでは「けあらし」と言われる現象です。
すっかりと陽も高くなった正午頃、立山連峰の斜面にも太陽の光が当っています。
場所を氷見市内中心部へと移しましたが、ここからの景色も最高です。
これぞ海上アルプスといわれる光景に、いつまでも眺めていました。
ひと冬に数回しか見れないとも言われるこの景色。
その瞬間に巡り合えたことに感謝するばかりです。
今春からは、5か月間の富山への出張が始まります。
楽しみがまた増えそうです。
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