乗鞍岳BCスキーはテカテカ斜面
お彼岸の乗鞍岳は、眩しい青空の下でバックカントリースキーでした。
春の気配が色濃くなってきた3月23日、
昨年に続き今年も乗鞍岳へとやってきた。
今回も出張先の金沢からの出動だ。
金沢から乗鞍までは約3時間。
深夜の東海北陸道さらにR158を一気に走り抜けていく。
早朝5時過ぎに乗鞍高原に到着。
なんとかご来光に間に合った。
モルゲンロートに染まる乗鞍岳
時折、山頂付近から舞い上がる雪煙が確認出来る。
予報通り、今日の山頂付近は強風が吹き荒れていることだろう。
大阪からのヤナギさん、そしてAraさんと合流し、リフトへ乗車。
乗鞍は3回目だが、リフトに乗るのは今回が初めて。
やっぱ楽だねぇ~
ゲレンデトップでは50人ほどの登山者、BCスキーヤー・ボーダーが準備を進める。
ここからツアー開始だ。
ツアーコースは雪の具合もまずまずでシールがよく効く。
コースの途中から剣ヶ峰が拝める。空は快晴だ。
5番標識を過ぎた辺りで見える穂高連峰。
今日はあいにくガスに隠れてしまった。
ここでの休憩を兼ねて、バラクラバ、ゴーグル、手袋等の防風装備を身にまとう。
ツアーコース入口から1時間ほどで6番標識に着く。
位ヶ原への看板を見ると、昨年3月9日とほぼ同じ積雪量のようだ。
ここからは森林限界を越えていく。
位ヶ原の急登へ差し掛かった。
雪面が固い。
斜面をジク切って登っていくが、トラバースするスキー板が後ろ滑りする。
スキーアイゼン(クトー)を装着すべきであったか。
登り切った位ヶ原は強風が吹き荒れていた。
強風に飛ばされた氷粒がゴーグルにバチバチを当ってくる。
強風に発達中であるシュカブラ、氷結した斜面、これは帰りの滑りが大変だ。
ボードを背負って登高していたAra氏はあまりの強風に登高断念。
この風ではボードが煽られて前には進むことが出来ないであろう。
なんとか肩の小屋口に到着した。
見上げる剣ヶ峰の斜面はテカテカに光っており、これでは滑れないか。
ヤナギ氏と摩利支天岳を目指すことに。
通称「滑り台」をシールを効かせて登行する。
30度ほどの斜面であるが、ジクを切っていけばなんとか登っていけた。
摩利支天岳のコルに到着するが、ここはさらなる強風が吹き荒れる。
シールを剥がし滑降準備を進めるも強風に飛ばされないように注意が必要だ。
ヤナギ氏と滑るコースを確認。
滑り台を少し滑り、北側の富士見岳下ボウルを滑ることに。
ボウルは雪の締まりは固いが氷結とまではなっておらず、
エッジが良く引っかかり短いターンで滑り降りていった。
今日一番の滑りを楽しめた。
位ヶ原は案の定の苦行の滑り。
シュカブラに乗り上げ、スキー板が暴れる。
大転倒を食らってしまった。
ツアーコースも踏み跡やトレースが固化しており、なんとも滑りにくい。
ここからはほとんど惰性の滑りとなった。
Ara氏と合流し、新築・移転した乳白色の温泉「湯けむり館」にて疲れを癒し、
高山市内で「高山ラーメン」を堪能。
山頂付近でのコーヒータイムは取れなかったが、
温泉とラーメンで終わりもよし。
今日は雪の状態、そして風も強く苦行のような滑りだったが、
天気のいいことが全てをプラスに変えてくれた一日だった。
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