奥多摩・川乗山から三ツドッケへ 東京出張中~
新年早々、台高山系の明神平へ行くはずだった。
しかし、年末に引いてしまった風邪に諦めざるを得なかったのであった。
山に登りたい・・・
樹氷した山の景色をみたい・・・
その想いを引きずったまま、再び出張の地「東京」へ。
1月19日 天気予報によると東京地方にも薄らと雪が降るかもという。
これはチャンス、とばかりに再び奥多摩へと足を向けたのであった。
電車に揺られること3時間弱、鳩ノ巣駅に降り立った。
ここで同じくして電車を降りたのは4名ほど。
大人気の奥多摩エリアも冬の積雪期は人も少ないようだ。
AM8:00 鳩ノ巣駅を後にする。
今回歩くコースは、昨年末に歩いた鷹ノ巣山の北側に位置する長沢背稜の一部で、
川乗山(川苔山)から三ツドッケ(天目山)のプチ縦走コース。
まずは川乗山へ向けて杉林を登っていく。
このあたりは色んなコース取りが可能であり、地図を眺めていて思わず悩んでしまう。
AM10:00 船井戸を通過したあたりから広葉樹が多くなり見通しもよくなってきたようだ。
足元は所々氷結したトレースとなり、注意しながら歩いていくと、川乗山へと続く尾根に出た。
AM10:30 川乗山1363m 到着。
ここからの展望は最高にGOOD!
南を見れば昨年末に歩いた鷹ノ巣山や七ツ石山が連なる石尾根。
鷹ノ巣山辺りは結構な積雪がありそうだ。
山頂からの景色を堪能し、これから進むコースが目の前に見えているので
地図を広げていると・・・
「どちらまで行かれるのですか?」の声に、予定コースを告げると、
声の主である山ガール嬢(pokoroさん)も同じコースを歩かれるとのこと。
ご一緒させていただくことになりました。
若干のアップダウンもありながらも適度な積雪と見通しの良い気持ちいい稜線歩き。
左手には常に富士山が見えているのが贅沢だ。
前方を見ると、今日の最終目的である「三ツドッケ」(写真左)とその右に蕎麦粒山
三ツドッケとは奇妙な名前だが、確かにここから見ると山頂は三つの小さなピークとなっている。
気持ちいい稜線歩きをしながら、pokoroさんに奥多摩の山やコースについて
いろいろと教えていただいた。
その中には私が歩きたいと思っていたコースもあり、とても参考になったのと同時に、
一人で奥多摩の山を歩かれている彼女の行動力と脚力に感心したのであった。
AM12:40 蕎麦粒山1472m到着。
ここまでほとんど人に会わずだったが、この山頂やその付近で10名近くの方に出会ったのであった。
ここでランチタイム。富士山を眺めながらのひととき。
北を臨めば秩父の山並みの向こうに、埼玉から群馬へと広がる関東平野。
とても広大な平野に感動を覚えてしまう。
さあ、時刻はPM1:00ちょうど。
東日原からのバスの時間はPM4:17である。3時間少々となったので先を急ごう。
稜線には雪のない箇所や吹き溜まりになった箇所が交互に現れたりして歩きにくい箇所もあるが、
pokoroさんの足取りも軽く、いいペースで歩いて行ける。
三ツドッケの登りに差し掛かった。
トレースは「一杯水避難小屋」へ向かう跡しかなく、
ここから標高差100m程のプチラッセルだ。
なかなかの勾配なので、ゆっくりと行きたいところだがバスの時間もあるのでそうはいかない。
途中、pokoroさんにラッセルを交代するが、ここでも彼女の足取りは変わらない。
再びラッセルを交代し、PM2:30 三ツドッケ1576m 本日の最高峰だ。
ここから西を臨むと今日歩いてきたルートがほとんど見えている。
その向こうには東京のビル群
ここからはスピードを上げて歩かなくてはいけないのでアイゼンを装着。
トレッキングポールも手にして、ハイペースで下っていく。
富士山とはここでしばらくお別れだ。
ヨコスズ尾根は所々痩せた箇所もあり、注意が必要だ。
またこの尾根は谷へと落ち込んでいく斜面がとても急で、
誤って滑落すると結構な怪我をしそうな感じ。
スピードを保ちながらも細心の注意を払いながら下っていく二人。
膝のテーピングにも助けながら、進んでいくと民家の屋根が見えてきた。
PM4:10 東日原到着。
無事の下山にpokoroさんとのハイタッチ。
バス出発の7分前のことだった。
今日も楽しい奥多摩の山歩き。
偶然の出会いもあり、充実した奥多摩を堪能した一日であった。
あなたにおススメの記事
関連記事