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2015年02月15日

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退

2月11日 荒島岳は目の前での雪崩れ遭遇、雪の落とし穴、爽快シュートと

記憶に残る一日となった。

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退




仏原ダム目がけて滑り降りる






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福井市内にも40センチほどの積雪をもたらした冬型気圧配置が緩み、

気温の上昇も見込まれた2月11日。

国道158号線の仏原ダムの畔に車を駐車し、ハイクアップの準備を行う。


荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退










今日のメンバーはふじもっちゃん、のだっち夫妻、ノリコさん、そして私テカポの5名だ。

この日はふじもっちゃんと私だけがスキーで、他の方はボード・スノーシューでのハイクアップなので

我々二人が先頭ラッセルを交代で頑張っていきましょう。



荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退






「仏御前の滝」の看板を目印に登り口を探すが、折からの降雪により路肩は除雪された雪の壁状態で、

ショベルを出して雪の壁を切り崩し、壁上部に出てからのスキー板装着となった。



AM7:00 シール登行開始

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退









沢の渡渉ポイント探しが最初の難関。

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退









何とか雪がつながっている箇所を見つけて、そこからは北東尾根へと急な斜面を登行する。

スキーブーツ上くらいのラッセルだが、後続のスノーシュー組はそのトレース上でも

さらに20センチほどは沈みこんでいるようで、体力が消耗されるようだ。

送電線の鉄塔まで登り上げた。

ここからは少し勾配も緩くなる箇所もあり、少しは楽になるかな。

振り返るとダム湖が美しい。


荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退









すでに高度感たっぷりで、山スキーの醍醐味が味わえる。

ここからは尾根沿いなのでルート選択に迷うことはない。

周囲の景色は一面のブナの林で、見通しがいい。

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退





荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退





荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退






復路に滑る予定の左手の斜面もよく見えているが、

なんと気持ちいい感じのシュート状の面が広がっているじゃありませんか。

樹々の間隔もいい具合で、雪崩の心配も少ない感じだ。




標高1000mを越えてきた辺りでブナの大木近くなどで頻繁にスノーシュー組が

雪の落とし穴に捕獲されてしまっているではありませんか。

酷い時には体が完全に穴に落ちて、背負ったボードだけが雪面に見えている状態。

場合によってはこれは非常に危険な状況になるであろう。

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退










前方を見上げて立ち止まっているふじもっちゃん、その視線の先には巨大な雪庇。

この標高でこれだけの雪庇が発達するなんて北陸の雪山の脅威を感じるのである。


荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退











次第に高木の樹木が少なくなり、突然視界が開けるようになってきた。


荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退







荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退






そろそろ小ナベが近いようだ。

それと同時に雪面の様子も変わってきたようで、

尾根の風上側は橋架谷を吹き上がってきた風に磨かれてカリカリになっている。

スキーのシールが効かなくなってきたので、すぐさまクトーを装着するが、

それでも慎重な登行をしないと滑落の危険がすぐそこにある状態だ。



狭くなってきた尾根をジグを繰り返しながらシール登行をしていく。

尾根の雪の状態は風上側はカリカリ、そして風下側はウインドスラブのような雪面であった。

そんな状態の尾根の風下側でジグを切ろうとした時、「グフッ」という音が聞こえた。

この音は「ワッフ音」であろうか。

ウインドスラブなどが形成された層とその下の層との結合が弱く弱層となっている場合、

わずかな刺激によりスラブがずれて、一気にスラブ全面に割れが生じて破断・崩壊する。

そのスラブがずれた時に聞こえるのが「ワッフ音」なのである。



知識としては知っていたが、実際にその音を聞いたことはない。

だからその音を最初に聞いた時はいまいち緊迫感が迫っていなかったのである。

さらにシール登行を続けていくと、先頭のふじもっちゃんのスキーの片方が

ウインドスラブに入った瞬間、

「グフッ!!」

そして次の瞬間、雪面全体に亀裂が走り、一気にブロック状の雪が雪崩れていったのであった。

咄嗟の判断でふじもっちゃんは後方へ座り込んで、巻まれるのを防いでいたのはさすがである。

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退







ふじもっちゃんのスキーの先の雪が崩れ落ちていた。

見上げると上方5~6m先に50センチはあろうか破断面が見事に見えていた。

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退










急いで安全な雪面に避難し、本日のこれ以上の登行は中止とした。

山頂まであと標高差150mであった。


荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退








小ナベ直下から見下ろす大野市街の雪景色


荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退









PM1:00 滑降開始。


荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退







荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退





荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退








尾根の風下側を避けて、一人一人間隔をあけて滑り降りていく。

樹林帯に入ったあたりで、少し安心感が戻ってきた。

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退









しかし、巨大雪庇や雪の落し穴があるので、先頭が滑った後、

下から無線で安全なルートを指示しながら慎重に滑りおりる。

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退







荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退







荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退










ダム湖へめがけて滑り降りていく感じが最高に気持ちいい。

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退









シュート状の谷まで降りてきた。

昼を過ぎたが、まだいい雪の状態を保ってくれていた。

気持ちいいターンを刻んでいく。

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退









だいぶ標高を落としてきたようだ。

谷が深くなり、落し穴が至る所にあるので慎重に滑り降りる。

荒島岳BCスキー 山頂目前のワッフ音&雪崩遭遇に撤退









沢を渡渉し、ようやく国道が見えてきた。



初めての目前での雪崩との遭遇。

昨日までの多量の降雪と今日の気温上昇によりあらかじめの予測はしていたので、

橋架谷の滑降は恐らく無理であろうと推測はしていたが、

まさか尾根であれだけの雪崩に遭遇するとは思っていなかった。

雪崩れに関する知識と予見、雪山に入るということはそれらを十分に得て感じ取ることが

大切なんだということを再認識した一日であった。



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この記事へのコメント
こんばんは!
滑走、最高に楽しそうですね~ 景色も素晴らしいです!
いつもながら、綺麗なフォトに癒されますね。

先日、私が登った秋田駒ヶ岳でも、弱層があったんでしょう。
滑走後、立ち止まった箇所周辺の雪面が滑るようにズレましたよ...
雪崩の他、雪庇とか、穴とか、ホント気を付けないと... 再認識させられました。

安全確保で残りの積雪期を満喫しましょうね~♪
Posted by PALOMONPALOMON at 2015年02月15日 22:24
うわっ~!
こちらを見て、雪崩の様子がよくわかりました。
改めて、皆さんご無事で何よりです!
Posted by かな at 2015年02月15日 22:54
PALOMONさん  ご無沙汰です。

雪山に潜む危険もそれを予測出来る能力を付けることで
危険性は少しでも下げられることだと思います。
しっかりと知識を付けて、経験も積んで、
雪山を楽しみたいもんですね。
Posted by TekapoTekapo at 2015年02月16日 08:04
かなさん コメントありがとうございます。

小規模の雪崩ではありましたが、目の前で起きたことに
十分な衝撃ではありました。
危険を察知すること、ほんと重要なことですね。
Posted by TekapoTekapo at 2015年02月16日 08:06
ほんと今年は雪がどこも多いですね!
ちょっとしアクシデントはあったものの楽しく無事に滑って来れて良かったですね!

ワッフ音感じられて良かったです!
また、現場状況が明確にわからないですが、破断面が横下にずれて無くて良かったですね!
僕達が野伏の南面ルンゼで20年程前に遭遇した雪崩も多分同じような状況でした。
僕は破断面に巻き込まれた仲間よりも、数m後ろ後方だったので。一緒に流されなかったですが、スラブ面発生雪崩は一緒に流されてる事自体、すぐには分からず少しタイムラグの後板や身体のどこかが埋まったと同時に引き込まれる感覚のようです。
その時も5〜60cmのスラブ面破断で100m程流されましたが、50cm程の埋没で他に仲間が3人居たので速攻で掘り出す事が出来ましたが、埋まった本人曰くボード等が邪魔になり全く思うように動けない。
巻き込まれて仲間が居ないと多分自分では出れないと思う!
との事でした。
ふじもっちゃんて方無事で良かったですね(~_~;)

テカポさんは、前兆感じられたのはやっぱり流石ですね(^_^)v
Posted by bp-hiro at 2015年02月17日 09:39
hiroさん 今日は~

いつもコメントありがとうございます。
野伏ヶ岳のルンゼも雪崩が発生しやすい箇所のようですね。
スラブ面発生雪崩は滑っていてその上に乗ってしまった場合、
反応が遅れるのは危険回避対応が遅れることになるんでしょうね。
スキー板なら衝撃でビンディングが解放されることもあるでしょうけど、
ボードだと引き込まれるということは聞いたことがあります。

いずれにせよ、そうならないための予見と観測が大切だと痛感しています。

今回は私以上にキャリアのある仲間が一緒だったので、
色んなことを教わったりもして、貴重な一日となりました。
Posted by TekapoTekapo at 2015年02月18日 12:48
tekapoさんこんばんは!

BC!ほんと憧れます。
昔、ゲレンデスキー一直線だった身としては(笑)

ここ数年、アバランチナイトに参加して色々と学ばせて頂いてますが
目の前で事が起こると、やはり凄い衝撃なんだろうな~と思いました。

ワッフ音、怖いですね。
知識そして察知する能力。ほんと大事ですね。

PS・・・ブログ、リンクさせていただいてよろしいでしょうか。

自分も昔、カヤックやっていました(^^)所謂、ロデオカヤックというやつを(笑)
Posted by monatti at 2015年02月24日 21:23
monaさん  今晩は~

雪崩への知識、そして危険予測、
雪山へと入るためには必要不可欠なことですね。
これを機会にもっともっと雪崩への知識を深めていこうと思ったのでした。

リンクの件、こちらこそよろしくお願いします。
Posted by TekapoTekapo at 2015年02月25日 23:12
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