ナチュログ管理画面 カヌー カヌー 近畿 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2015年02月03日

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ

ラッセルとルンゼ登行で意欲的な大普賢岳アタックでした

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ







続きの前にこちらをクリックお願いしま~す

にほんブログ村 アウトドアブログ カヌー・カヤック・ラフティングへ



昨年3月上旬にチャレンジした冬の大普賢岳。

しかし、積雪少なく春を予感させる気配であった。

そして今日2月1日。

先日からの冬型気圧配置でいい感じで新雪が見込まれたこの日、

2回目の厳冬期・大普賢岳アタックとなった。





今回の同行者はholycow君。

30歳という若さは、ラッセルで威力を発揮してくれるだろう。

期待してるよ~






和佐又林道は随所で凍結しており、第一の難関をなんとかクリア。

和佐又の駐車場には前泊者であろう車が3台のみ。

先行者はいない模様である。

いいラッセルが楽しめそう~と期待が膨らむ。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ






準備中、一台のジムニー。

パタパタと準備をされて、登っていかれた。

う~ん 先を越されたか~

でも、今日はラッセルがあるだろうからじきに追いつくだろう。





AM7:30 登山届を提出し出発

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ










スキー場トップから見返す和佐又ヒュッテ、この天気では大台ケ原は見えない。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ









和佐又コルまではうっすらと新雪が積もった程度で歩きやすい。

コルも風が強いため、ほとんど雪がないようだ。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ











しばらく尾根を登り、シダンの窟、朝日窟を通過。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ








厳冬期・大普賢岳にチャレンジ




大きくせり出した岩壁からぶら下がるツララが冷え込みの程度を伺わせる。








アイゼンを装着中の先行者と入れ替わり、トップに出た。

やっぱりラッセルがないと楽しみ半減ですもんね~

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ








鷲の窟  氷筍が見事に育っている。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ








今度はストックからピッケルに装備替えの間に再び先行を代わる。





日本岳のコルの登りだ。

ここも雪が深いと苦労しそうだが、

先行者のトレースと新雪の下にやや凍結した雪面があるので、

比較的登り易い。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ



photo by holycow-san









日本岳のコルで先行者に追い付き、ここから再びトップへ。

holycow君と幾度とラッセル交代し、

そのままの勢いでいつの間にか小普賢岳へと登ってしまった。






小普賢岳からの下りはかなりの急勾配だが、

安定した足取りでなんなく下っていくholycow君を見て、

今日はロープは要らないなぁ~っと感心したのであった。





大普賢岳のコルを見下ろす。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ









そして目の前には大普賢岳の山容が見えるはずなのだが、ガスっていて真っ白だ。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ








さあ、今日のメインイベント「大普賢岳への最後の登り」

雪に埋もれたハシゴを幾度と越え、ルンゼ状の斜面にやってきた。

雪面は締まっている。

正規ルートは途中からトラバースしていくが、ここはチャレンジ。

直登です。


厳冬期・大普賢岳にチャレンジ



写真は復路にて撮影(往路では撮影する間がなかった~)









ふくらはぎが悲鳴を上げるが、キックステップの蹴り込み角度を調整し、

体重バランスを計ることでふくらはぎへの負担が軽減出来ることを思い出し、

早速実践すると・・・・確かに感覚を掴んだ。



山頂までの最後の直登。

ここは若いholycow君の本領発揮で、

一気に登っていく。

若いっていいなぁ~





AM10:10 出発から2時間半、

予想以外のハイペースで山頂についた。








今日の登頂は我々二人ともうひとりの松原の方との共同ラッセル。

3人でがっちりと握手を交わした。

高層天気予報では山頂付近は風速20m/sであったが、

それほどでもない。ここは地形的に風が弱いのかな。

それでも山頂には巨大な雪庇が発達している。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ











行動食を摂り、15分ほどの休憩後下山。

いいペースで下っていくが、滑落しないように

細心の注意でアイゼンを運ぶ。

一番緊張したのはルンゼの下り。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ










途中、登りで踏み抜いた穴に足が嵌まり、下側へ仰け反りそうになった。

帰りは小普賢岳への登りは急勾配なので、

トラバースルートを選択。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ






photo by holycow-san

やはりこのトラバースも難関である。







梯子も雪に埋もれて、簡単には通させてくれないようだ。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ










僅かに姿を現している梯子もクライムダウンで注意しながら降りていく。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ











日本岳のコルからの下り。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ







厳冬期・大普賢岳にチャレンジ





photo by holycow-san 






そして1時間半ほどで和佐又へと着いた。

厳冬期・大普賢岳にチャレンジ





photo by holycow-san 



ハーネス、ヘルメットとフル装備で挑んが

ラッセル、ルンゼの登高と楽しみ処一杯で、

久しぶりの快心の登頂に満足感いっぱいの一日であった。

同行してくれたholycow君、そして同時登高者の方に感謝です。



同じカテゴリー(大普賢岳)の記事画像
春の気配?   雪融け進む大普賢岳へ
同じカテゴリー(大普賢岳)の記事
 春の気配? 雪融け進む大普賢岳へ (2014-03-03 23:44)

この記事へのコメント
ラッセルやものすごい急勾配の雪山、達成感ありありだったでしょうね!パワー溢れる二人の楽しそうな顔がゴーグルしててもわかりましたよ!
次は北鎌ですか?
Posted by goma at 2015年02月04日 00:29
無雪期なら容易い山も厳冬期はかなり厳しい登攀になりますね!
なかなか男前な山行、羨ましいですわ♫
最近はパフパフ楽しい雪山ばかりなので(笑
やっぱり冬の大峰、良いですね。
Posted by katsu♨ at 2015年02月04日 18:43
gomaさん  毎度です~

若き相棒のおかげで私はだいぶ楽をさせていただきました。
それでもルンゼでの登高はふくらはぎが悲鳴を上げるほどの
急登でしたが、それだけに山頂での達成感はひとしおです。

次の目標・・・・ やっぱり北鎌ですか!  目標達成へGO!!
Posted by TekapoTekapo at 2015年02月04日 22:10
katsu♨さん  毎度です~

少しは男前になれたでしょうか。
歳は日々取っていくけれど、
意欲的な登山、向上心ある登山をこれからも目指したいものです。
精神高ければ、体力もついてくるかなぁ~

まだまだ冬の大峰楽しみたいですね。
Posted by TekapoTekapo at 2015年02月04日 22:12
すごいスピードですね!
無雪期並みのタイムじゃないですか。
条件が良ければ、むしろ無雪期より早い場合もありますが、そんな条件にはなかなか巡り会えません。

十数年前、日本岳のコルへ出るまでに3時間以上かかったことがありました。
その時は小普賢の頂上であきらめましたけど、最近はそこまでのラッセルをすることが少なくなりました。
この歳になるとラッセルはキツイので勘弁してほしいもんです。

今週末、行ってみます。
Posted by 山童子 at 2015年02月04日 23:18
山童子さん 毎度です。
自分でもびっくりのハイペースでした。
若い相棒ともう一人の同時登頂の方との3人体制のラッセルだったので、これほどのハイペースとなったんでしょうね。雪の状態も踏み抜きする程のやらかい状態ではなかったので幸いでした。
この冬、どこかでお会いできるといいですねぇ!
Posted by TekapoTekapo at 2015年02月05日 12:15
レポ興味深く読ませてもらいました。
いやー雪壁の直登、トラバースなど気が抜けない場面の数々、緊張の連続でしたね。

大普賢岳、ネットで調べたら奈良県の山なのですね。
アルペンチックな雪山だったので北アルプスにでも来られたのかと思いました(笑)
Posted by 週末山紀行 at 2015年02月08日 14:41
週末山紀行さん コメントありがとうございます。

大普賢岳は標高こそ1800mに満たない山ですが、
夏場でもハシゴ・鎖があり、急峻な風景が楽しめるところなんですよ。
山頂からは晴れていれば大峰の山並みが一望できて
登りごたえのある山なんです。

それだけに冬場は少しハードルが高くなってしまいますが、
それも終わってしまえば楽しい一日でした。

大峰の山、ぜひ機会がありましたらお越し下さいませ~
Posted by TekapoTekapo at 2015年02月08日 23:15
(^_-)
今年はどこも雪が多いみたいで例年よりラッセルする回数が増えましたね!
ルンゼの急登は斜度きついところは50度位はありますもんね(~_~;)

まだ登りはましなんですが降りがねぇ~
小普賢岳への腹のトラバース・・・・・・・・・・・・・・・・・

テカポさんもコメントくれてたレポですが、やっぱりこういう箇所通過は先手を打って面倒でもロープ出す方が良いんでしょうね!
双方が扱える事が大前提になりますけど(^_^)

僕もこういう感じの山好きなんでめっちゃワクワクしながら読ませてもらいましたよ!
Posted by bp-hiro at 2015年02月11日 16:43
bp-hiroさん  今晩は~

今年の大峰は雪たっぷりのようで、ラッセルが楽しいです。
そんな中で大普賢岳へと登ることが出来たのがよかったです。
今回はロープの出番はなかったけれど、
いつでも使える用意と技術を持つことが大切ですね。
Posted by TekapoTekapo at 2015年02月13日 22:10
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
厳冬期・大普賢岳にチャレンジ
    コメント(10)